とは云うものの。 それから暫くは、概ね平穏な日々が続いていた。平穏――とある男のことを除いては。 「おい、クソがき!!」 叫んで扉を開けると、中にいた巻毛の青年は、驚きもあらわにこちらを見た。 「……まさか、本当に来るとは思わなかった」 「何だ、その…
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