2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

神さまの左手 4

ジャコモ――サライは、レオナルドの職業を“画家”だと聞いていたのだが、実際に絵筆を握っているのを見たのは、引き取られてからそれなりに経ってのことだった。 レオナルドは、とある若い音楽家から頼まれて、かれの肖像画を描いていた。 レオナルドお得意の…

「近藤を待ちながら」観劇記。

っつーわけで、またも新撰組関連の芝居の感想を。 SPACE 107で上演の、Office-Urey「近藤を待ちながら」です。これが春の幕末観劇ツアー(?)ラストです。 またしても、ネタばれを含む&毒吐いてます(しかし畳まない)ので、ご注意! † † † † † 実はこのお芝居…

北辺の星辰 27

九月も末ちかくになって、歳三は、新撰組と合流した。 新撰組は旧幕軍とともに、しばらくは松島に駐留していたのだが、この日、里村島と呼ばれる島にある、里ヶ浜へと転陣することになったのだ。 塩竃に駐留することになった幕軍本隊とともに、ここで仏人士…

小噺・旗幟不鮮明

「土方さん、白いキツネァ行っちまいましたねェ」 「あ? あァ、小松さんが引き取ってくれたお蔭でな。……しかし、最初ァ渋ってたってェのに、よくもまァ、応じてくれたもんだなァ。しかも、伊東、三木、篠原と三人もなァ」 「その代わりに、いろいろ便宜を図…

神さまの左手 3

レオナルドは、行き詰っていた。 何に? ――スフォルッツァ公騎馬像に、だ。 もちろん、レオナルドとても、ブロンズ像の鋳造に携わったことがないではない。だがそれは、あくまでも師であった故・ヴェロッキオの手伝いが主であって、自分が主体となってやった…

日野新撰組まつり行。

何となく入れた有休がもぎ取れたので、行ってきました、日野新撰組まつり。つっても、今日だけなんですけども。昨日も休みだったので、流石に3連休はできねェよ…… 五月の各資料館と云えば、刀の刀身の展示! 去年(……そう云や、去年は五月五日に行ったよな………

小噺 人物表 改訂

と云うわけで、冥界再編(笑)もほぼ終了しましたので、この辺で人物表の改定など。 や、単に話を書くには(以下略)なので、なんですけれども。 前回より更に重いので、畳んでおきますよ〜。

「神殿」観劇記。

っつーわけで、新撰組関連の芝居Part2の感想を。 東京芸術劇場小ホール1で上演中の、and endless「神殿」です。 またしても、ネタばれを含む&毒吐いてます(しかし畳まない)ので、ご注意! † † † † † 実は今朝、昨日の観劇記を読み返して、結構感情的に書…

「堕天」観劇記。

はいはい、キリがいいところで、本日見てきた新撰組関連の芝居の感想を。 東京芸術劇場小ホール1で上演中の、and endless「堕天」です。実は、明日は続編の「神殿」なんだ…… とりあえず、ネタばれを含む&毒吐いてます(しかし畳まない)ので、ご注意! † † †…