短い声を上げて、父は石の床に倒れ伏した。 敷き詰められた石の上に、鮮やかな赫が広がってゆく。 「……カ、カッサパ……おまえ……!」 驚愕に見開かれた父の眼が、こちらを睨みつけてくる――刺したのは、従兄の剣であると云うのに。 「おま、おまえが……ッ」 そう…
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