芹さんの話とか。

この間、何かの本で読んだのですが、芹沢鴨さん、梅毒に罹ってたとか云う話があるそうで。
まぁ、あの時代、性病に罹ってる人間はすごい多かったらしく、その中でも梅毒は、結構メジャーな病だったらしい――ルネサンス期のイタリアと似てますね(笑)。


で、突然ですが、私の中で梅毒って云うと、ディック・フランシスの『骨折』と云う小説を思い出すのですが。
このお話、主人公の父親の営む厩舎(って、競走馬を扱ってる厩舎だから、かなり大きいですよ)に、マフィアの親分みたいな父親に送りこまれて、騎手志願の少年――青年、か?――が入ってきて、と云う流れなのですが。
ネタバレになりますけど(すいません)、実は、その父親って云うのが、梅毒に侵されてて、そのせいで精神的におかしくなって、馬を殺したり、主人公を殺しかけたり、と云うあれこれがあってですね――
そのカンジが、何か鴨さんみたいだなーと。何か、世界は自分を中心に回ってる、みたいな?


『骨折』によりますと、梅毒って、その進行過程の中で、誇大妄想狂になることがあるそうで。自分は世界の中心で、自分が望めば、すべてがそのように動くのだと確信している状態、が二〇年くらい続くんだそうです――かなり珍しい症例なのかな、Wikiでは出てこなかったけど。ちなみにそのあとに、精神病性全身麻痺になるそうです。
誇大妄想狂って、広辞苑に依れば「自分は他人より優れていると信じ、自己を過大評価する妄想」だそうですが――それって、鴨さんそのものじゃね? って云う。


で。
まぁ非常に稀なケースらしいんですけど、もしかして、鴨さん、梅毒による誇大妄想狂だったんじゃないのかなぁと――いや、その“芹沢は梅毒”って書いてあった本には、だから鴨さんは、病に対する恐怖に負けて、あんな乱暴狼藉を働いて、死の恐怖から逃げようとした、みたいなことが書いてあったんですけども。
でもさ、誇大妄想狂だって方が、いろいろすっきりするんだよね。
手違いで宿が取れなかった時に、街道の真ん中で大焚火やったとか、金を貸さない商人の蔵に大砲ぶっ放したとか、常識では考えられないもん。あと、力士と大喧嘩とか。
鴨さん誇大妄想狂で、それで“俺様イチバーン!”の挙句の所業だと思えば、すっごくすとんと腑に落ちるんですけども。
皆様、どう思われますか?


ところで! 今気がついたこっ恥かしい話!
このブログのタイトル、日本語としておかしいじゃん! って云う(泣)。
“忘備録”じゃなく“備忘録”だろ! どうよ、自称“日本語のスペシャリスト”!(号泣)
……まぁ、もうこのまま恥晒しときますよ(泣)。駄目じゃん、自分……orz
いい! “録るに備えて忘れる”んだよ! そうに違いない! それで良し!(自棄)
……もう何か、そんなカンジってことにしといて下さい……(涙)