2008-01-23から1日間の記事一覧

北辺の星辰 23

急ぎ足で己の部屋へ戻り、襖を閉め切り。 歳三は、へたりと坐りこむと、懐からミツからの書状を取り出し、再びそれを読み返した。 ミツの文は、ひどく簡潔に書かれていた。 総司が五月の末に息を引き取ったこと、刀を抱いて縁に這い出ていたと云うこと、最後…