蝦夷地に渡ると決まってからは、松平太郎の動きは迅速だった。 まずは、各艦船の収容可能人数を割り出し、渡航可能なおおよその人数――それは、千人ばかりになるだろうとの話だった――をはじき出す。 「千人と云うと、現在の幕軍のほぼ半分ではありませんか」 …
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