辿りついた蝦夷の大地は、一面の白だった。 黒々とした海と、小さく砕ける白の波濤、その漣とも見まごう先に、白の大地が広がっている。 「他の船は……」 呟いて、風雪の向こうを透かし見るが、あたりには長鯨一隻が見えるのみだ。他艦は、どうやらこの雪風に…
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