2010-03-22から1日間の記事一覧

北辺の星辰 51

三月下旬、かねて療養中であった玉置良蔵が死んだ。労咳で、衰弱しきってのことであったと聞いた。享年十四であった。 預けられていた高龍寺の箱館病院分院で、眠るような死であったのだと云うのだが――その死に際に立ち会ってやれなかったことが、歳三の胸に…