出航当日、及びその翌日の昼までは、概ね天候も良好で、航海は順調に進んでいた。 相馬などは相変わらず船酔いに苦しんでいたが、それでも、箱館が遠ざかるにつれて徐々に緊張感が高まってきたのか、はじめのような惨憺たる有様ではなくなってきていた。蒼褪…
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