「前播磨守殿の御嫡男が捕縛されましたぞ」 と、重盛に告げてきたのは、叔父・頼盛であった。 「は、それは……」 と云いながら、重盛の胸のうちには疑問がわき上がっていた。 何故、この叔父は、自分にかの小冠者の話をするのだろう? 「私の郎党の――平宗清と…
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