四月八日、松木との約束の日になった。 歳三は、頃合いを見計らって、五稜郭の己の部屋へ、市村を呼んだ。 ややあって、歳三が短い手紙をしたためていると、 「――市村です。お呼びと伺って参りました」 「あァ、入れ」 入室して来た市村は、小さな荷物を抱え…
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