二日、ブリュネやカズヌーヴら仏軍士官らが、自国の船に乗って、箱館を落ちていった。 「まぁ、仕方なかろうな」 訊ねていった千代ヶ岱陣屋で対面した中島三郎助は、そのように云って茶を啜った。 「もはや戦局はいかんともし難いことになった――南軍が英米の…
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