箱館戦争紀行 その1

ってことで、行って参りました、お蝦夷箱館三泊四日!
暇と心の余裕のある方は、続きをどうぞ〜。


他の便が満席のため、午後一時JustのJ/A/Lで羽田を出発。が、家を出たのは午前十時――フライトの時間よりも、羽田まで行く時間の方が長いってどういうことだ……
相変わらず、J/A/Lの機内販売のインスタント食品(「うどんでスカイ」「そばでスカイ」「カレーでスカイ」)の語尾に生ぬるく笑う――総司かよ(笑)。
とか何とかやってるうちに、二時過ぎには函館空港でした。早。
シャトルバスでホテルへ直行(20分でつく――近いですね)、チェックイン後ふらっとお出かけ。まずは赤レンガ→元町方面へ。ホテル(宝来町)からずっと歩き。
函館は少々肌寒く、ジャケを買いに行ったのですが、しばらく、買物も忘れてうろうろ――道端のブロンズ像と戯れてみたり。
ジャケを見る間にも、木刀とか扇(誠の文字入り)とかを見つけて遊びます。


「おっ、木刀かァ(構えてみる)」
「振り回したらまわりに当たるじゃあねェですかい。あァほら、危ねェですって。――って云うか、あんた、そもそもその構えァ間違ってますぜ」
「……いいじゃねェか、道場に入ろうってェわけじゃああるめェし」
「……まァねェ、構えが滅茶苦茶でも、強かったってェひともありましたからねェ」
「……誰のことだよ」
「さァてねェ?(にやにや)」
「……この野郎」


などと云いつつ(口調は、沖田番のは違いますが)、ぐるりと一回り。フード付のナイロンジャケが安かったのでそれをGet――羽織ったら、男と間違われましたが(汗)。
買物終了後、定番のカトリック函館教会、旧公会堂を経て、元町公園へ――近所の餓鬼ンちょ数名が、(自転車用のスロープがあるにも拘らず)階段を直角に下りていく……


「俺がガキの時分なら、確かにここァああやって下りましたねェ」
「ここをか? 危ねェだろうが」
「いやァ、ガキってな、そんなもんでしょうが。ま、昔やったときにゃ、下まで行ったところで、派手にひっくり返りましたがね」
「そうかよ(俺ァやらねェなァ)。……それァどうでもいいが、おめェ、自転車乗れねェだろうが」
MTBならいけますぜ? あの“ママチャリ”とやらが駄目なんで」
「……そうかよ」


と云う会話をかわしつつ、函館四天王(どうも人がよくわからん)と戯れる沖田番の写真を撮ったり、古い建物の写真を撮ったり。
で、はっと気がつくと五時過ぎ。つーか六時近く。
赤レンガ近くの茶房に入ろうと思ったら、五時で閉まる店だった……


「どうせですから、飯にしちまいますかい」
「それァ構わねェが、どこで食うよ」
「函館と云やァ海産物ですがねェ……」
「寿司か」
「まァ、それが定番でしょうねェ」


と云いつつ、赤レンガ近くの回転寿司屋へ――貧乏だなオイ!
しかしまァ、回転寿司は意外と美味く、かつ安かったりするのでこれはこれでいいのです――大体、江戸の昔なんか、これだって屋台だったんだからさ! (←関係ないだろう)
沖田番お勧め、かれいのえんがわが絶品! 何だこの蕩けるような味! 他のネタ(鮭とか鮪とか)も美味しかったですが、これは――ひらめのえんがわは淡白ですが、かれいは脂がのりきってます。マジで美味。ふたりで5皿も食っちまいましたよ。


で、寿司屋の外の足湯(純食塩泉、鉄含有のため、赤茶けたお湯)でまったりとし、一度ホテルへ戻った後、夜の函館山へ。ツアーじゃないので、もちろんロープウェ−で。
高田屋嘉兵衛像のある坂がめちゃめちゃきつい! それを越えて、ロープウェーは空いてましたが――山頂の展望台は檄混みでした。そうか、みんなバスツアーだもんな。
靄が上がっては晴れ、風が左右から吹き寄せて渦を巻く様に、
「戦いの風が――」
とか呟いてみる(ク/ロ/ノ/ト/リ/ガ/ーのジャキみたい(苦笑)。「黒い風が泣いている……」)。
不穏な風、ですが、それのせいでか、やっとここが“箱館”なんだと実感しました。どうも、私にとっての“箱館”ってのは、戦場なんだよな。平穏なTVで見るような観光地は“函館”なんですが。
鬼も多分ここにきたことあるよ(だって、山頂かどうか知らんが、函館山に駐留する場所があったはずなので)と思いつつ、夜景を撮って、下山。


ホテルに戻った後、山頂で買ったワイン(例の『土方歳三の血』)を呑む。羽田で買ったますのすし(富山のだろ!)を、例の関のダマスク鋼のフォールディングナイフで切り分ける――切れ味が良い。
しかし、函館ワインって甘いですね! 辛口好みの私ども、ハーフがやっとでした。
うーん、渋みが少ないので女性にはいいんじゃないかしら、って、お前らも女のはずだ!
とりあえず、1回で満足、つーか、まァごにょごにょ……ドイツワインとか好きだなー。


つーわけで、一日目終了。
あんま参考にならん紀行だなァ……