ここでちょこっと。

ここ最近買った新撰組関連の小説etc.のことなど。ほとんどは、端書きでも書いてますが……
メモ的なかんじで。


「散華 土方歳三」 (萩尾農 新人物往来社)
新撰組腐女子のバイブル?
どこぞのサイトで“商業であんまり同人じみたのやられても引く”と云う評を読んだのですが、わからぬでもないお話。何と云うか――例の「歳三 往きてまた」以上のむず痒さがあります。
っつーか、何でこんな斎土なの、と云うか(しかし、流山以降を描いた女性作家の小説って、みんな↑みたいな傾向があるよね……)。
まァ、鬼が××(ネタバレのため伏字)っていうのは、私も一時考えなくはなかったけども、正直云って、会津で××してたら、最後まで戦い抜けなかったと思うけどなァ。総司の、“池田屋で喀血”並のびっくり。
鬼が女々しい。いや、確かに女々しい男だけど、こう云う女々しさ違うだろって云うか。
戦闘シーンが生ぬるい。あと、××が箱館まで追っかけてきてるのはどうだ。
夢見がちなお話がお好みの方向け。


土方歳三」 (岳真也 学研M文庫)
男らしいが、イマイチ考えの浅い鬼。
っつーか、どうも、男性の書く鬼って、司馬遼の影響を受けまくってる話が多いような……
ラストシーンが、「燃えよ剣」とほぼ一緒ってのは、ひねりがなさすぎるんじゃね?
この方、「沖田総司 血よ、花と舞え」と云う話も書かれてますが、こっちはどうしても読み通せない……気合があったら、こっちも感想書きますよ……


新撰組 藤堂平助」 (秋山香乃 文春文庫)
例の「往きてまた」の人の、こっちは試衛館時代〜油小路まで。
平ちゃんが、鬼ベッタリでかなり驚き。っつーか、それだけでもう別人の感ありなのですが、かっしーも何だか……
この人も、何か鬼に夢を見てるよねと云うのが――
どうでもいいが、この人の文章って読みづらい――この話もそうだし、「往きてまた」もだけど、三人称の、所謂“神の視点”が若干ぶれ気味で、どうもな……
来月、総司の話も文庫になりますが、さて、どうしようか……うっかり買っちゃうのかな……


新撰組風雲録」 (広瀬仁紀 富士見時代小説文庫)
鬼贔屓と評判の方の、京都〜箱館話を、沢忠助の視点で書いた長編小説。洛中編〜函館編まで、全五巻です。
忠助が元こそ泥と云う設定で、それが何か不思議な感じ。が、まァ、文章は読み易いです。
しかし、これもラスト、鬼の死に際が司馬遼と一緒……何か、そうしなきゃならんと云うお約束でもあるのかよ。
そう云やァ、この人の「沖田総司恋唄」も、ちゃんと読んでないなァ……


「陽炎の紋章」 (松本零士 中央公論社)
えーと、「副長「トシさん」かく描かれき」(ダ・ヴィンチ編集部 メディアファクトリー)で見て、気になってたんですけども――全四巻って書いてあったのに、四巻の最後には“第五巻に続く”って書いてあった……
正直、初めて杉と鬼が一緒に酒を呑んでる話を読みました。ふふふふふ……
しかし、松本零士って、ホントに女性が好きだよね――先生の話の「天使の時空船」でも、女性がすごく出張ってた……
そして、やっぱり興味の方向とかが、自分とかぶり気味。っても、切り口は全然違うけどね。面白いと云えば面白いよねー。


「SHIDO」(高橋ツトム 集英社YJ)
高橋ツトムの絵柄で幕末、ってだけで、結構アレだとは思ってましたが――とりあえず、杉が愉快。「レヴォリューション!」とかって三味線弾いてる杉。銀魂みてェだ(笑)。ははは。鬼は格好いいですが。
まァ個人的には翔太どのより源ちゃんが好き、かも。勝さんとかどどんとか龍馬とか、有名どころがどっさり出てきます、が、瑠儀とかの架空人物も多くて、トンでも幕末史っぽくて面白いですよ。
が、絵柄が合わないと厳しいかもね……


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そう云えば、今日の「歴史秘話ヒストリア」とやら云うN.H.Kの番組をご覧になりましたか?
姫となりぴー(=島津斉彬)、それに彦にゃんのお話でしたが――姫、深酒なさってたので! それじゃ春日さんとおんなじじゃん! (←いやいやいや)
なりぴーは、まァ、前向きな話でいいでしょうけど、姫……姫が政治を混乱させたんじゃないぞ!
しかし、彦にゃんも、まわりの突き上げが酷くて大変だったっぽいしなー。まァ、あん人、頭カタいからなァ――でも、根回しは手堅くね♥


この項、終了。
ただ今、PC修理中(DVDドライブがね……)につき、若干更新遅れるかも……