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……阿呆な小ネタです。以前のバンドネタくらい阿呆。


† † † † †


桂小五郎は、ちょっと内気な長州藩士。
背は高く、イケメンで、剣も強く弁も立つとなれば、いろいろと持て囃されてもおかしくはなかったが、いかんせん、桂はとにかく臆病だった。
江戸でも名高い練兵館で塾頭を張ったほどの剣の腕も、桂の臆病を撓めることはできなかった。
何くれとなく気を遣う桂の人柄を、慕うものは多かったが――かれ自身は、何かの首班となって、人の先頭に立ってことを為すような人間ではなかった。今の幕政に疑問を抱いてはいたものの、それに対して明確な“No”を云えるような人間ではなかったのだ。
だが、同じ長州藩士である高杉晋作の意見は違った。


「あんたは、自分のことをちっともわかっちゃいないんだ――俺にはわかる、あんたは天才だ……!」


が、笛吹けど踊らぬ兎さん(=桂)。どんだけチキン。
焦れた杉は、最後の手段に出る。
すなわち、


「要は、あんただってわからなきゃいいんだろ!」


云うなり、高杉は、桂の顔を白塗りにし、髻を解いてしまった。
その上で、


「あ、ああッ!」
「これで、誰もあんただってわからないだろ」


と云いながら、桂の額に大きく“殺”の文字を――


「さァ! あんたは生まれ変わったんだ、この混迷する日本を救う草莽の志士、“喰羅宇裂堊二世”として!」
「ああああああ……(泣)」


杉にプロデュース(笑)されてしまった、桂の明日はどっちだ?


† † † † †


……うーん、字で書くと、あんま面白くないなァ……


えーと。元ネタと云うかな話をすると。
先日の海辺の舞踏会で、倒幕派の本を買ったと書いたのですが。
それが、ですね、死の帳面ネタでして。
すっごい面白かったんで、その後落ちあった沖田番&山南役に見せたのですが。
そしたらば、
「いいですね、こういうの。――何かやりませんか、こういうので」
と山南役が云い出し。
「何かあるでしょう、今流行りのネタで。――Jャンプとかので、何かありませんか」
……って、いきなりネタだしさせんなよ!
そもそも、本出すわけでもねェのに、ネタだしてどうすんだ、とは思ったのですが。
とりあえず、先日映画も見たので、デトロイトデスメタルなネタはどうだろうということになりまして。


そんなカンジのあれこれ。
新撰組忘備録”なのに、何故か長州ネタ……でもだって、キャスティングが!
ホントはね、相/川さんを、中島(三郎助)さんにして、例のCMネタ的に、「憧れの中島さんには、本当のことを話したい! だけど……」とか、そういうのやりたかったんだけどなァ(桂さんは、中島さんに教えを乞うために、あの人の家っつーか納屋に住みこんでたことがある――その関係で、中島さんの三男・与曾八(←確か……)は、維新後桂さんの世話で養育されてます)。
ってことは、テ/ト/ラ/ポ/ッ/ト・メ/ロ/ン・テ/ィ/ーは、新撰組か? 新撰組に「ナイス・タンバリン!」なのか?
ちなみに、ベースとドラムは御神酒にさせる予定でした――社長は、おわかりのとおり杉で。ジ/ャ/ッ/ク・イ/ル・ダ/ー/クは、この流れだと松陰先生か――しかし、桂さん、暴走する松陰先生を止めたりとかしてるから、それはそれで……
天誅天誅せよ!」
と叫ぶ桂さん……しかし、メイクを落とすと、チキンな桂さん。新撰組に追っかけられりゃあ逃亡するし、ファン(笑)の志士たちからも「何だこいつ」「へなへなしてやがる」と小突かれる桂さん……どうよ、それ。


まァそんな。
ホント、そんなに楽しくもないか……


さてさて、次はルネサンス話。馬の話に戻るか? 「最後の晩餐」はまだまだ先……