幕末・伏見戦争行 その参

突発京都旅行、最終日。
お暇と余裕のおありの方は、続きをどぞ。


最終日は、7時起き――のつもりが、やはり疲労故か起きられず、結局8時起床。昨日と変わらん。
目醒め切らないのでシャワーを浴びたりし、ついでに足にテーピング(特に右足が外反母趾気味になってきたので――ヒール履かないんだけどなー)をする。思ったんだけど、最近朝時間がかかるのって、テーピングのせいだ。慣れてないから、巻き直しとかして時間食うんだよ。……もっと慣れよう。
で、昨日とあんま変わらん朝食を摂り(流石にコーンフレークスは止めた)、チェックアウトして、ホテルを出たのは9:30でした。荷物はデリバリーサービスで駅までお願い。手ぶらではないけど、まァ身軽。
新幹線は15:30過ぎの指定を取っているので、それまでまだいろいろ回れる、と思っていたのですが……


本日は、おかんからのミッションでお菓子屋二軒回るのと、沖田番ミッションで、昨年土産にした銀のストラップ(桜の切金細工のもの)のメンテっつーか修理に麩屋町へ。
で、時間も早いしと思って、まずは(徒歩で)八坂神社へ。そう云えば、ここちゃんとお参りしたことなかったな……
っつーことで、確か谷三十郎が殺された(←……)石段を登って、境内に。八坂神社って、イマイチ風情に難ありなのは、境内の灯籠とかが、いつも綺麗に赤く塗り直されてるからじゃないかしら……個人的には、あまりそそられん。が、拝殿のあたりは、流石に年季が入った感じで良し。
お参りして、南門から外に。次は高台寺あたり。白いものが結構舞っている――寒いので、昨日買ったキツネ大活躍。


歩いていると、途中にちりめん山椒のお店があり。新しめだけどまァまァっぽい(勘です)ので、そこで親父に実山椒の佃煮を。好きなのよこれが。結構いいお値段でしたが、まァ、お土産だから仕方がない。(帰宅して渡したら、以前ここのちりめん山椒を買ったことがあったらしい。“高いだろう”って云われちゃった――うん)


さらにてくてく歩いて、石塀小路を抜け(何か、「風雲新撰組」の巡察場面に出てくる京都市中みたいだった――面白かったので、何枚か写真を撮る)、高台寺門前へ。
ここまで来たから、一応月真院へ。もちろん公開されてないので、門前に立つ“御陵衛士屯所跡”の碑を見ただけ。
しかし、やっぱり、服部や毛内は好きだが、かっしーやみき、篠原は好かんなー。と云う気分だけ確認して、高台寺へ。
過去(祖父の納骨時だから、もう10年以上昔)、ここに来た時は、大河の関係か何かでいろいろ公開されてたような記憶があるのですが。きらびやかな蒔絵とかは今回はなく、復元された当時の小袖とかが、ちまちまっと展示されてました。
適当に拝観しつつ、そう云えば昔、醍醐寺に行った時、秀吉を“猿々”云って雨に降られたなー、とか思い出し。日光で家康を“狸”云ったら、また雨に降られるのかなと思いながら、寧々さんの御霊屋にお参りしました。
高台寺は、庭園もなかなか風情があり。コンパクトな中に、里山の表情が切り取られているのです。
それを写真におさめて、拝観終了。


それから清水方面へ――っても、お参りではなく、七味屋のチーズが欲しいだけ。山椒と一味の味がなかなかいけるので。
てくてく歩いていくと、途中に明保野亭と云うお店があったのですが。
この店先に龍馬の写真が貼ってあり、“龍馬ゆかりの店”の文言が――しかし。
明保野亭と龍馬の繋がりったら、暗殺現場に明保野亭の焼印の入った下駄が落ちてた、と云う、それくらいじゃなかったっけ? 犯人の遺留品繋がりなんだけど……それでいいのか、明保野亭。
まァ、私的にはどうでもいいんだけど。


で、七味屋でチーズ二種を購入後、再び高台寺方面へ――や、途中の店で、麩饅頭蒸してたから。
が、まだちゃんと蒸し上がってないとかで、仕方なく冷たいのをひとつ戴き、そこから河原町方面へ。最初のミッション、新宮川筋の名月堂へ。や、こないだのクロワッサンにここのニッキ餅が載ってたので、買って来いと云われたのです。
宮川筋は、祇園よりもくだけた感じの花街です。舞妓さんと云うよりは、芸者さんが似合いそうな感じ(←ニュアンス汲んで下さい)。名月堂は随分老舗のお菓子屋っぽいのですが、虎屋とか老松とかと違って、所謂“町のお菓子屋さん”と云った風情。お目当てのニッキ餅も、一ヶ¥100-と、激安。
しかし、味は流石に京都のお菓子屋、見た目ほど素朴な感じでもない、と云うか、ボリュームの割にするっと入る、軽いお味でgood。ニッキもそれほどきつくなく、生八つ橋より食べやすい感じ。
それを6つも買い、次は三条麩屋町方面。


歩くのが面倒になってきたので、祇園四条駅から、京阪をひと駅――三条京阪で下車。
ちょこっとブックオフで捉まり(だって、駅の真上にあるんだもん)、そこからてくてくと御池通を歩く。あ、その前に、最後のミッションのお菓子屋に電話で予約。狙ってたきんとんは、今日は終了と云われた……ちぇー。
麩屋町の“かざりや鐐”で、沖田番にやったストラップ(桜の花弁が、取れてなくなった)の修理を。花びら一枚¥500-。純銀だと思うと、まァまァのお値段か。
それから、寺町を上がって、ガイドで気になってた飴屋へ。瓶入りの飴がめっさ可愛い。お土産用にビー玉飴(←ホントに、ビー玉みたいに透明な中に一筋色が入ってる)、自分用にはサイダー飴を買って、再び御池へ下る――途中、紙司柿本に入ったりもするが、今回はイマイチそそらず。


それから地下鉄で、京都市役所→烏丸御池今出川、で、次なる目的地、聚蒿(表記、多分違う)は、大宮今出川から上がったところらしい――お店の人に電話口で聞いても、イマイチ要領を得ない。
実際行くと……え、どれが寺之内よ。上がるって、どこまで?
暫くうろうろし、結局交番に。寺之内通がどれかを聞いて、そこから上がる――が、まだ見つからん。
結局、寺之内からお店に電話を掛け、それでやっと行きつきました。ちょっと、これかなりのタイムロスなんだけど!
こっちもクロワッサンに載ってたお店なのですが、名月堂と違って、こっちは新しいお店。上生一ヶ¥300-、だが、虎屋とかに較べると小さめ……まだ食べてないが、さて、お値段の価値はあるのかしら。


ともかく、ミッション終了、うおおお、新幹線は15:40なのに、もう14:30なんですけど――晴明神社より北なんだけど、バスで京都駅行きはあるんだけど、間に合うのかこれ!
堀川寺之内からバスに乗る、が、案の定渋滞で、遅々として進まず。
結局、京都駅のバス停に着いたのは15:10――急いでデリバリーサービスに飛び込み、荷物を受け取って、何とかお土産(職場とかにね)を買い。
ちゃんと指定を取った便に乗れました。あァ良かった。


† † † † †


ところで、新潮新書から、「幕末バトルロワイヤル 天誅新撰組編」が出てたので、古本屋で探すのを諦めて、1巻目も買ったのですが。
ちょっとちょっと、野口武彦さんよ、姫=阿倍正弘殿の綽名は“瓢箪鯰”ですぜ。提灯じゃあ、鯰は押えられねェなァ――手が燃えます(笑)。姫、かなりのらりくらりとしてるからねェ、でもって、やんごとない微笑みで誤魔化すからね(笑)。水戸の隠居は、結構あれではぐらかされてるよなー。


そして、ヤングガンガン「アサギ」、2話目に山南さん登場!
南さん、ヘンな人だ……「完璧だ!」とか「今日も冴えてる!」とか、どんだけ(以下略)なの。
かっちゃんも出てきてて、あとの主要キャラは芹鴨と鬼くらいですが、どうなるのか若干……贅沢は云わないので、まともな範疇の人間にしてやってください、鬼は。
「歳三 梅いちりん」、“史実を基にした二次創作です”って……! YOUの作品に、史実バリバリを求める人がいるのか! ……あれは楽しく読んどけばいいんじゃんねェ。でも、エロ隠居と鬼は、実際に恋敵だったと思いますがね。
しかし、そう云えば、新撰組がぶいぶい云わしてた時、もしエロ隠居が鬼の名前聞いてたら――どういう感想を持ったんだろう、訊いてみたいわァ。


さてさて、この項これで終了で。
次は久々! ルネサンスで。最近いろいろ読んだけど――あんまり役に立たないのは何故……