日野・新撰組ミーハー行。

……としか云いようがない。
えーと、久しぶり(でもないか)に行ってきました、日野。
今回は、山南役と、新撰組初心者(?)桜王子と3人で。


まずは12時に、JR日野駅集合。
生憎の雨模様(多分、山南役が雨女なんだと思う――山南役と日野を徘徊する時は、大概が雨だ……)ですが、めげずにGO!


駅前で鯛焼きを買ったり何だりして、まずは新選組のふるさと歴史館へ。「新選組 その後」と云う企画展を見に。っつーか、ぶっちゃけここを後回しにすると、例の坂で心が折れるんじゃないかと思いまして。
日野本陣との抱き合わせ(?)チケットを購入して、中へ。
えーと、本当にその後、で、どっちかと云うと、維新後の多摩地区における自由民権運動のあれこれ、が中心と云ってもいいような。もちろん、各隊士たちのその後も追っかけてましたけども。
ああッ、そうだ、凄かった(?)のが、相馬の肖像画! うん、まァ確かに相馬かも、なんだけど……えらい老けてる。し、白髪? 奥さんのマツさんが大切にしていたものらしいんであれなんですけども、えーと……あれは何、豊岡に出仕した時のアレコレ(いろいろあったらしい)とかが原因なの? いや、切腹はそっちが理由じゃないのはわかってるけどさ……


で、ざっとひととおり見て(山岡鉄太郎さんの、“借金取りがしつこいんで、金貸して”って云う手紙があったりとか)、奥へ進んでいくと――あああ、何か水色のだんだら羽織着てる母と子が!
それを見て、山南役と桜王子が引っかかる――また、係の人が勧めてくれるんだ……
で、ふたりが鬼の洋装のコスをすることに。あたしはやらねェ。
がしかし、がさがさとコスをしたこの↑ふたり――何と云うか、女っ気がねェので、やけに似合ったのでございますよ。特に桜王子は、顎のラインが細いので、なかなかのイケメン(笑)っぷり。山南役は、頬が若干丸みを帯びている(まァ、女性だからにゃ)ので、ちょっと少年兵みたいな感じと云うか。どっちもお似合い(笑)。
しかも、(何故か)ふたりともデジカメを持ってきていたので、それじゃあとロビーで撮影会を。と出て行ったら、受付の方々が、小銃(模造)を貸して下さいました。あと、居合用の模造刀も。
模造刀は私も握りましたが、やっぱ長いよ――聞けば、2尺9寸くらいあるのだそうで、うーん、やっぱ、個人的には2尺3寸5分くらいがちょうど抜きやすいなー。だって、腰に差した状態から抜き打ちにしようとすると、切先が鞘からきちんと出ないんだもん。
それに反して、脇差はちょっと短い――1尺3寸くらい? あれは、もちっとあった方が好みだなー(ちなみに、それを居合的に抜いたところを、桜王子が写真に撮っていたのですが――あとでそれ見た沖田番に「腰が沈みきってない」と云われました……でも、気合い入れてやったら、模造刀でも斬っちゃってたって。あれ、目の前に山南役がいたんだよ)。
それぞれ写真を撮って(私も、自前の服(黒ずくめ)で椅子に(例のポーズで)坐ってるとこを撮ってもらいました/笑)、ついでにだんだら羽織も(上だけ)羽織って、コスプレ&撮影会終了。


歴史館を出たら、雨足がひどく!
それにもめげず、次は、川崎街道を下って、彦五郎さんちへ。
まァ、私はもう毎度なので、山南役や桜王子が館長さんの説明を聞いてる間、その辺をうろうろ。
そう云えば、ここで永井玄蕃さんの書を見たのですが――あれの内容が、アンソロの話を書いた後では、ひどく意味深に思えました。「艱難をともにした人びとは去り、私は今、こうして虚飾の書を綴っている」的な内容だったのです。“虚飾の書”ねェ……意味深だよなァ。永井さん、だんまりだけど、本当に(以下略)だったの? そうなんですか? ……ちょっとかなり、とっても気になる書でしたよ。
あと、函館土産の絵葉書があったのですが、中島三郎助さんを、説明書き見なくても中てられた自分に、何だかう〜ん。似てないんだけど、わかった。これは愛なの?
彦五郎さんの刀(not越前康継)が、やはり2尺9寸で3kgだと聞いて、長いなーと思う。2尺9寸は、島田や一ちゃんくらいの身長がないと使いこなせないと思うんだけどねー。3kgはともかく、2尺9寸は。実際に使った刀だそうですが、彦五郎さん、どうやって抜いたんだろ。


で、そのまますぐ裏の日野本陣へ。
流石にGW+鬼の誕生日、雨とは云え、結構な人。
山南役も日野本陣内部は初と云うことで、二人をガイドさんにつけて、私はひとりでたらたらと。広縁に坐りこんでたりしたのですが、人が通るので、土間の方へ出て、柱に凭れてうとうと。だって、昨日は仕事を頑張っちゃった(7日分の雑誌新刊を片づけ+補充も頑張った)ので、疲れてたんだよ。
何て云うか、日野本陣は落ち着きました――落ち着いて、うっかりごろ寝したくなったくらい。まァ、それやってると踏まれそう(笑)なので、柱に凭れたりしてたんですけども。
山南役は、それ見て「駄目ですよ、ちゃんと玄関の間で寝なきゃあ」とか云ったけど――流石にあそこは落ちつかねェだろ。や、人がいなけりゃそれでもいいけどさ。
あ、そうそう、またしてもここで、相馬の回想録(例の「贈友談話」現代語訳付)が出てたので、すかさずGET。今回の展示に合わせて刷ったものらしいです。歴史館で見た、相馬の肖像画が載ってました〜。¥1,000-也。


そこから(まァ近いので)次は源さんのとこ。
ここも館長さんが説明して下さり。
しかし残念なことに、今回は源さんの埋葬場所のあれこれ、の展示が撤収されており。
一応、こないだ自分が歩いたとこと照らし合わせてみたかったなーと思ったり。
まァ、ここはさらっとね、さらっと。


で、時間が結構押してたので、駅に出て(その方が確実)タクシーを捉まえ、土方歳三資料館へ――行ったら、もう閉まってたー!! 何ィ!!
タクシーの運転手さんが「あそこ、割と熱心じゃないよね」とか云ってましたが、ええ、確かに。気分はさながらカーザ・ブオナロッティ前、でしたわ……っつーかさ、せっかくの5月5日なんだから、もちっと長く開けてたってばちは当たらんだろうよ。くそう。
しかたがないので、タクシーを石田寺までやって戴く。
墓参り、っつーか、まァ榧の木に会いに?
流石に雨なので、人はほとんどおらず。山南役が桜王子を墓前まで案内している間、私は思う存分榧の木と戯れてました。もう、榧の木が喋れたら、苦笑されてたこと請け合いな感じでべたべたと。
相変わらず元気そうな感じ(や、木としてね)で良かった。また、凹んだら会いにこよう。


ここからは徒歩で、浅川を渡り、親水遊歩道を通る相変わらずのルートで、高幡不動へ。
もう5時過ぎだったので、外の賽銭箱にお金を入れて、段の下からお参り。
桜王子に、鬼の像やら顕彰碑やらを説明して、ざっとツアー終了です。
今回は結構あっけなかった……
この後新宿に出て、仕事上がりの沖田番と合流してご飯を食べました。


† † † † †


流石に、日野はもう、何だかかんだか……
とりあえず、今度会津へ行きたいねーと、沖田番と話してたので、時機を見て行くかもです。
会津は、温泉と蕎麦目当て。もちろん鶴ヶ城にも行きたいですよ。ふふふふふ……


さてさて、駆け足ですが、この項終了。
次は――職場のOさんからお借りした、こないだの演劇集団Z団「ハナレウシ」DVD鑑賞記でも〜。ふふふ、杉が主役のお芝居ですよ〜。