「ハナレウシ」DVD鑑賞記。

と云うわけで、職場のOさんからお借りしたDVDの鑑賞記を。
演劇集団Z団「ハナレウシ」です。新撰組ではなく、長州!
ネタばれを含む&毒吐いてます(しかし畳まない)ので、ご注意!


† † † † †


えーと、うーんと、とりあえず私、長州の主要面子の性格は(よく)知ってるけど、経歴とか何とかはまったく知らなかった、そう云えば。っつーか、それを云うなら、蝦夷メンバーとか何とかもそうだよ(苦笑)。まァ、経歴知らなくとも(以下略)だからな、人間関係ってな。
と云うわけで、半端な知識でお届け致します(苦笑)。


えーと、例の横浜英国公使館焼打ち事件〜杉死亡までのお話。
「BARAGA鬼」の時には気にならなかったけど、今回は、お話の端折り方が結構気になった――杉の野山獄下獄あたりのアレコレとか、四境戦争のあたりとか。禁門の変のあたりも、結構ノリが違いますね。こりゃ完璧フィクションだな。
長州征伐のあたりとか、結構“感動!”のつくりなのに、イマイチうそ寒い感じがしちゃうのは、DVDで見てるから? 客席で見てたら、もっとじんとしたのかな? (しかし、前回=「BARAGA鬼」も、私的には泣きどころなかったんだよなァ)
あと、労咳云々のあたりが、やや唐突感あり。いや、咳はしてたけどさ、もっと何かこう……早め早めに振っといて、杉に切羽詰った感じが欲しかったなァ。あれだと、ちょっと切迫した感じは足りないよなァ。
ラストの演出が、若干「BARAGA鬼」に似てるのも気になった。まァ、ああ云うのって趣味が出るからねェ。私だって、話書くとき、同じようなオチにしがちだけどさ。けどさ。
ところで、よく知らないのですが、粟屋帯刀さんって、実在の人?
とりあえず、こちら(=Z団)のカラーだと、長州より京都新撰組の方があってるのかもね。群像劇でも、長州と京都新撰組は毛色が違う(ほら、アレだ、新撰組、体制派のヤンキーみたいな感じだし)からなー。これが箱館新撰組だと、もっと厳しいだろうけどね、あれは軍隊だからね。


う〜ん……杉が、何か真面目だなァ――や、ホントは真面目だったのかも知れないけど、こちとら呑んだくれてぐだぐだor調子に乗りまくってへらへら、な杉しか知らないので、少々違和感……いや、これこそ個人的なアレコレですが。でもさ、将軍の行列に向かって「よっ、征夷大将軍!」とか抜かしやがる奴なんだから、もちっとさァ……ねェ。
少々“放れ牛”(←タイトルの元ですね)にしては放埓さに欠けるかも。杉、もっと阿呆だよ。っつーか、“動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し”にしては、少々どうよと云うか、何と云うか。
っつーかそもそも、杉って確か、長州では筆頭家老的な立場だったよね? ちょっとその辺のことが感じ辛かったなァと。


久坂さんの根本さん(←職場のNさんのお蔭で、お名前憶えた)は、鬼の方がイメージに近いなァ。久坂さんは、もっとこう、普段は温厚だもん。
聞多のエピソード&俊輔の女好きエピソードはきっちり押さえてあるけど、少々ゆるすぎるだろ、ふたりとも。いや、確かに阿呆だろうけども。
でもって、聞多と俊輔の関係が、何だかこないだ(=「BARAGA鬼」)のぱっつぁん+原田コンビとかぶるなァと云うか。ただ、“御神酒徳利”と云うのとは、ちょっと違うような。っつーか、“聞多さん”って何だ、“聞多さん”って! そう呼んでる俊輔のイメージが湧かん。
ガタは――確かにわんこですね、Oさん! ただ個人的には、ガタは、こないだの「暁の誓い」の方がイメージだなァ。こっちの方が可愛いけど――棒は棒だからなァ、ねェ、稔麿ん?
まァしかし、この辺は史実のアレコレがあるから気になるライン、と云えばそうだわ……


とりあえず、前回に引き続き思ったのが、やっぱ女性陣の演技がちょっと……あれは演出のせいなのかな?
会津の間者・お紋(=真山奈緒さん)の演技が結構くどい。あの手合いの女性の造形としては、and endless「堕天」の、花君大夫=河野由佳さんの方が巧かったなァ。あれは本当に良かった――話自体はイマイチだったんだけど。あるいは、め組の高橋佐織さんとか。
お雅さんとおうのさんもちょっとなァ……っつーか、全体的に、ここ(=Z団)の女性像は、けたたましいよね。
そして、けたたましくない松陰先生の彼女(?)役・北林実季さんは、演技抑え目、と云うには若干こう……う〜ん。
何か、前回も思わないではなかった欠点が、今回は(私が史実の長州に暗いから)余計に目立った感じか――あるいはこれは、DVDのせいなのかな? どうしても、客席よりも一歩引いたところから見てる感じになるので、そのせいもあって辛口なのかも。


で、結局これは、杉と久坂さんの友情ものなの、村塾一門の群像劇(しかし、それならガタはちょっと枠から外れてるし、稔麿んが入ってないし)なの、それとも“高杉晋作一代記”だったの? 一体どれだー???


う〜ん……やっぱ芝居は舞台で見るべきだな。DVDだと、ちょっと違っちゃうよね〜、と云うことで。
なかなか、どれもが良作、と云うわけにはいかないなァ……まァ、史実を(ある程度)知ってると、どうしても点が辛くなりがちだと云うのは事実なんですけども(苦笑)。


† † † † †


あ、そうそう、月末発売の「電撃layers」、表紙が(「BARAGA鬼」の)鬼コスの根本さんらしいですよ。で、薄桜鬼の鬼の、洋装ver.の型紙つきだそうで。とりあえず、OさんNさん分の予約は入れたわ。


あと、まだまだ続く新撰組の波、今度は明日創刊の「ゲッサン」に、ヒラマツ・ミノルが「アサギロ」(“浅葱狼”と表記するらしい)を連載――総司12歳から。で、創刊記念の別冊付録に、鬼とかっちゃんの掛け合い漫画(リアルver.)が載ってました。
6月には、ヤングガンガンの「アサギ」1巻目が出るようですが――正直、ちょっと買うかどうか迷ってます。ちょっとなー。史実に忠実なのはいいんだけど、テンポがたるいんだもん。
多分7月に単行本が出るんじゃないかな、な「歳三 梅いちりん」(完結しましたね)は買いたいと思いますが。
今月新刊の出る「風光る」、かっしー暗躍のお蔭か何か、割と普通の読者視点で読めるなァ。まァ、もっと先にいったら、また不穏な気分になるんだろうけども。
あァ、週末には、Oh! Super Jumpが出るわ。「サンクチュアリ」の続き――さてどうなるのやら。
っつーか、そろそろ「JIN〜仁〜」のキャストも発表して下さいよ。来年の大河の勝さんが超↓がっかりだった(もう、来年のは、今から捨てた……)ので、こっちには期待してるんだけどなー。


そうそう、偶々古本市で、「柳北全集」をGET。柳北って、成島柳北、すなわちこっしーこと甲子太郎さんですよ。博文館って、今でもある、日記手帳も出してるあそこ? 明治30年からあるの? すごーい。
とりあえず、ちゃんと読めるかどうかわからないのですが(汗)、見つけたのは何かの巡り合わせor神のお告げだと思って買ってます。さァ、こっしーも極めなきゃ!


と云うわけで、この項終了。
次はルネサンスの続き、先生視点からだなー……