「薄桜鬼 新選組炎舞録」観劇記。

と云うわけで、薄桜鬼の舞台に行って参りました。
今回は、職場のNさんと。Oさんは、所用につき不参加でございます――残念……
いつものとおり、毒吐き&ネタばれありなので、ご注意ください。


† † † † †


えー、のっけから埼京線人身事故で遅刻と云う(汗)、非常にアレな出だしでございました。
山手線→りんかい線と乗り継いで、何とか開演5分後に銀河劇場へ。
と、開演してるのに、何故か演出のキタムラ氏(のはず)が、ロビーにおられましたわ……見なくっていいの?


で、肝心の舞台ですが。
欠けたところは、一応Nさんに先にメールで教えてもらってたので大丈夫だったんですが……
脚本、脚本が!!!!!
えーと、何、何で鬼が、怪我した南さんに「変若水を飲め」とか云ってんの!? おおぉい、いくら何でもそりゃねェだろう!!!
と云う、どうよそれ的なシーンからスタート(?)。
その後も、南さんに「変若水飲め」と云い続ける鬼――いや、いくら“鬼の副長”でも、こりゃちょっとねェだろ、って云うか。
っつーか、これって、“薄桜鬼の”土方歳三じゃあねェだろう。史実の鬼とも違うけど、まァそれはアレとしても、“薄桜鬼”と銘打ってる芝居で、この脚本ってありなのか?
これ、脚本、オトメイトの人噛んでるんだよね、っつーか、少なくともチェックしてるよね!!!??? って叫びたくなるくらいに、あの鬼はショウゲキでした……(薄桜鬼の)土方ファン、怒るぞ……


しかし、脚本のアラはそれだけではなかったのでした……
十日に一度観賞済みのNさん曰く、「今日は、この間に較べたらずっとよかった」のだそうですが――どんだけ! と云いたくなるような素敵な運び。
っつーか、綱道さんが鬼(あ、薄桜鬼中の意味での“鬼”です)じゃなくて人間(!!!)って段で、かなりどうよと思っていたのですが、それで、人間裏切ってちーさまにつく、って、え、何、惚れた女云々はともかく、その発想の飛躍何、って云う。
鬼と人間との拮抗の中で死んだ女の子供を育てる場合、確かに復讐に走る、はありだとは思うのですが、しかし、元々人間で鬼の味方に、って(しかも、引き続き幕府の走狗として“変若水”の研究をし続けつつ、って)、それはちょっと、流石にどうなの。
ゲームの“元々鬼の一族で、人間に復讐するために羅刹を生み出した”的な流れの方が、まだしも納得しやすかったですわ。
どうも、綱道さんのキャラ立てのぐだぐだっぷりが気になりましたわ。


でもって、この話は2幕ものなのですが、第1幕であんまりフラグの立ってなかった土方×千鶴が、後半一気に前面に! って、この展開、平ちゃんの扱いがあまりにもあんまりだわ……
5百歩譲って、短い上演時間だから仕方がないとするとしても、それにしても、もっとこう、千鶴が鬼のやさしいところ(←あの鬼にそんなもんあるのか?)を見つけてぐっとくるところ、とかを、せめてワンエピソードでも入れて貰わないと――あれは唐突過ぎました。あとで、Nさんと「フラグ立ってましたっけ?」って確かめ合っちゃったじゃないの!!!
っつーか、平ちゃんの方がよっぽど構ってやってたのに! ぱっつぁんとかも、かなり構ってたのに! 何で鬼!!! フラグは見えるように立ててくれよ!!


えー、脚本のアレコレはこの辺にして。
演出はキタムラトシヒロ氏、「BARAGA-鬼」に続き、素敵な演出。来てほしいところにヤマが来、止めてほしいところで話が止まる、ってのは、やっぱりこちらとしてもすっきりしますね。
キタムラ氏の演出のお蔭で、素晴らしいアレの脚本でも、とても楽しく見れましたわ。やっぱ、演出って大事。とっても大事だ(それなのに、何で能楽には演出者がいないのだろう……)
うん、とりあえず、ラスト鬼vsちーさま、は、“ここ!”ってとこでキマって、嬉しかった。
ふふ、やっぱ、キタムラ氏の演出は好きかも。
っつーか、キタムラ氏が脚本もやったらこの話どうなったかなァ、と、ちょっと妄想してみます――想像力足りないので、全然思い浮かばないんですが(汗)。ははは……


でもって、役者さんですが。
今回はともかく南さん=川岡大次郎さん!! チラシ見た時から、今回の舞台は南さん狙いでしたが、もうもう、素敵な悪役っぷりがたまりませんでした♥ 「龍馬伝」にご出演されてたそうですが、なるほどなと納得の演技。ちょっと今後気をつけて見てみたい方ですね!
ぱっつぁん役の中村誠治郎さん(←どうも、Oさんのおっしゃってた××治郎さんで呼んじゃいそうになる……ふふ/汗)、いかにもなぱっつぁんで、非常に楽しかった♪ 正直、場面的につるんでることの多かった左之助よりも、ぱっつぁんの方に目がいったと云うか(ま、話的に土方ルートだしな……)。これからもがんばって戴きたいです。
平ちゃんの武田航平さん、すごくらしくって♥ もう何か、平ちゃんがやられちゃうところとか、“あああぁぁ……”って感じでした――いえ、泣きゃあしませんがね。もうちょっと殺陣シーンがカッコよく(←脚本的に)なってたら、もっとよかったのにね……
不知火=伊崎右典さんは、もうイメージまんまだからおいといて、期待してなかった(汗)天霧九寿=RYO(ORANGE RANGE)さんが、意外と! 天霧はゲーム中割と好きなキャラだったので、ちょっとアレだったらどうしよう、とか思ってたんですが、良かった! ホントに良かった……
一ちゃん=中村倫也さん、総司=窪田正孝さん、は、こちらもやっぱりゲームイメージどおりでした。
で、Nさんともども(意外に)燃えたのが、島田魁=橋本望さん! ちょっと! 島田が普通にイケメン! とか、めちゃめちゃ騒いでおりました――いやだって、島田と云えば、史実派には例の爺写真だもん。しかも性格が(以下略)だったってのに、橋本さんってばカッコ良過ぎますよ!!! ああ、あんな島田だったら!!!!!
源さん、綱道さんも、イメージどおりだったのですが、源さん(は私の内的事情により)、綱道さん(は、脚本のせいで)ともども、ちょっとひっかかりが……まァ、役者さんのせいではないんですけどね。
すみません、かっちゃん=坂本爽さん落としてた……(汗) かっちゃん良かったです。ゲームのかっちゃんも割と好き(史実はきら〜い)なのですが、うん、良かったですよ。こないだの「BARAGA-鬼」かっちゃん的、腹黒ではないのですが、人の良さそう且つ肚の据わってるカンジ。
ちーさまはまァまァ措いとかせてください――何かこう、「キンキラ節」は歌わなさそうなんだもん(笑)。


でもって、肝心の鬼=早乙女太一くんですが……
えーと、殺陣も発声も良かった、んだけど、ちょっと声質がね……
や、すごく悪いって云うわけじゃあないんだけど、正直、割とはっきりした(=よくとおる)声の役者さんばっかだったので、余計に聞き取り辛さが際立ったと云うか――ううぅぅん、現在女形でない道を模索中とのことですが……声はなー、ちょっとどうも……うぅん、頑張ってくださいませ……
女子? 女子は今回はちょっとかなり……よく精進なされませ。


まァまァ、こんなもん。
でもまァ、概ね楽しめたと云うか、楽しかったですよ〜。これで、鬼の扱いが非道くなければねェ……


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えー、懸案のVistaですが――一応動くんですけども、どうもネット接続が不安定で……
っつーか、ワイアレスネットワークとかローカルネットワーク優先って、っつーか、それがVistaの仕様だって……! どう云うことだ、MS!!!
とりあえず、Win Live MailはDLしましたが、どうも使いではどうなんでしょう、って云うか、その前にまず接続を何とか……!
SP1とか2とかにすれば何とかなるのか、なる、んだろうか……不安……(しかし、MSのサイトに行きましたが、SP1はもはやDLできないっぽいのですが……このまま初期設定でいけと?)
MSはそろそろ呪われればいいと思います。
firefoxがうまく立ち上がらなかったのですが、IEと二重に立ち上げるとうまくいくカンジ……と、とりあえずはこれで頑張るしか……!


とりあえず、この項終了。
次は、ルネサンス〜。