秋の宮島行 その3

と云うわけで、安芸の宮島、最終日。
お暇と心の余裕がおありの方は、下からどうぞ〜。


最終日の朝は、5時過ぎにスタート。
と云っても、例によって例のごとく、先に沖田番が起きて、私はしばらくうだうだ、と云う状態だったのですが(昨日のすっきりした目醒めは何だったのか……)。
早朝の大鳥居、と云うことでしたが、お宿を出たのは6時ちょっと前くらい、もう空は白んでるどころの話じゃない。
が。


「うお、何だ、雨か?」
「あァ、今日はイマイチ天気が宜しくねェですねェ」


結構大粒の雨がばらばらと。うひゃ〜、今日はお土産買うのがメインとは云え、大丈夫かよ?
と云いながら、お宿に戻る。
沖田番は、冷えたので温泉に入ると云うが、私は寝てたい……流石に山下り70分(くらい)は堪えた……もう歳だね……


うだうだうだっとして、7時過ぎに朝食。
岩惣の朝ご飯は、バイキングではなく配膳してある感じです。っても、ご飯とか味噌汁とかはおかわりOKで、対応のために結構な人数が配置されてる――まァ、外国人多い日だってのもあるのかも知れませんがね……
基本的に満足〜。
沖田番は、見た瞬間「足りないかも知れねェですねェ」と云っていた(まァ、我々大喰らいですからねェ/笑)のですが、食べ終わってみたら、ほどほどに満腹に……まァ、沖田番の場合は、今後のアレコレのために、胃袋空け気味にしてた部分はあったのかも知れませんがね(笑)。


でもって、時間までうだうだっとして(どんだけお疲れモードか)、9時過ぎにチェックアウト。
フロントにお願いして、荷物を預かってもらう、と、
「あれでしたら、桟橋に着いたときにご連絡戴ければ、そちらまで荷物をお持ちしますよ」とのお言葉……どんだけ、って云うか、こういうところが価格の差なんだろうなァ、と納得。
だがね、お気持ちはとてもありがたいのだが、電話して、運んでもらうまでの時間を考えると、ちょっとかさばっても、自力で運ぶ方が性に合ってるんだ。待ってる間が勿体ないんだ。貧乏性だもん。
と云うわけで、お昼過ぎに取りにこよう、と云いながら、お宿を出る。まずは、紅葉山公園をたらっと散策。ロープウェイ方面はまわりましたが、それ以外のところ、とか云って、お宿近辺をたらたらと(途中、うっかり登山道に入りそうになり、慌てて沖田番が止めてきたりとか)。
紅葉は、やっぱり葉っぱが(今年の猛暑で)傷んでて、すごく綺麗、と云うわけでもなかったのですが、紅葉と鹿とかちょっと風情が、っていうか「花札みてェですねェ」(by沖田番)とか何とかなカンジ。


さてさて、続いて最後の厳島参拝。今度はある程度潮の満ちてる時に、と云う、それだけと云えばそれだけな時間帯。
もちろんまだ満潮ではないのですが、床下に海水がある時にお参りってのも、それはそれでいいカンジ。
とか云いながら、また写真を撮りまくる沖田番。能舞台とかも、ちゃんと水の中に浮かんでるような状態のが撮れました♪
しかし、お参りしてると、晴れてると云うのに、またしても雨粒が――


「お、狐の嫁入りですねェ。あんたがお参りしてるからですぜ」


……って! 俺か!!!
と云いつつ、自分は自分で「狐の嫁入り……」とか呟きつつ、夜の闇の彼方の娘の嫁入り(したんですよ、何と)の時に天気雨だったのでうっかり笑ってしまい、娘に死ぬほど根に持たれていると云うのを思い出してました――だって、娘も狐系なんだ、って、酷い父親(ええ、向こうでは)だな、オイ。
と云うわけなので、もう“狐”呼ばわりは慣れたから気にしな〜い、多分。多分ね。
まァまァ、旅先で雨って、歓迎されてる証拠って云うじゃん(←って、最終日ですが……)。


で、宝物館をたらっと見て(喜多流の古い能装束が展示されてましたが――結構質素だよね、っつーか、摺り染めの衣とかって、網野善彦的非人系装束だなァ――そう云うとこ、ルーツを感じますね、って、平家納経は?)、お土産探索に。
っても、私の職場土産は決定してて、フレーバーもみじごった混ぜ! 店とか値段とか関係なく、普通じゃないもみじまんじゅうを買いあさっていこう! と云う。沖田番は、既に美味しいと思ったもみじまんじゅうを、家へ配送してもらってます(紅葉堂+藤い屋)。
って云うか、それよりもアレなのがおかんのミッション! 「にしき堂のもみじまんじゅうと杓子せんべい買ってきて」って、どこに売ってるんだ!
とか云いながら、まずは紅葉堂本店で揚げもみじの食べ収め。やっぱ美味しい。ここでは普通のもみじ+チーズ、クリーム、アーモンド(?)をGet。
あとは、もみじまんじゅう扱ってるとなれば飛びこんで、怪しげ(失礼)なフレーバーばかりを買っていきます。
沖田番は、いくつか気になるのを買って、もぐもぐと食べながら参ります。
その沖田番の感想としては、表参道の中ほどの小さなお店(名前失念)の果肉入りアップルと、ミヤトヨ本店の漉し餡(?)柚子風味が美味しかったそうな。職場では21種ばら撒きましたが、感想ちゃんと聞いてないな……唐辛子入りの赤もみじとかどうだったんだろ……(竹炭入り黒もみじは普通だったっぽい)


しかし、桟橋の方までひととおり回っても、にしき堂ってないんですけど!
くそう、疲れた、とか云いながら、またもみせんで焼き牡蠣を――幾つ目だ。
焼いてもらってる間に、ご主人に「にしき堂のもみじまんじゅうって……」と訊ねてみると、「あぁ、生もみじね。あれは宮島では売ってないよ」と云う返答。……くっ、対岸に戻らないと駄目なわけね……
とにかくもぐもぐ食べて、「また来ます〜」と云いながら一旦荷物を取りに、岩惣へ戻る。もみじ入れの豆し.ばエコバッグはぱんぱんに膨らんでるし、2:44広島発ののぞみだから、早めに出たいし。
荷物を回収後、もう一度みせんで焼き牡蠣(←ホント、どんだけ/以下略)を食べ、ついでに同じ建物内(しかし別店舗)で売ってた酒盃(白釉の、いかにも杯然としたもので、¥250-。安い!)をGet。
でもって、名残惜しいですが(にぎり天も、結局1種類しか食えんかった……)、みせんを後に。焼き牡蠣旨かったので、また行きたいですよ……あと、九郎たん、じゃなかった、義経セット(ビールと焼き牡蠣+にぎり天のセット)にもチャレンジしたいしね……


えー、桟橋から、またもJRの方の船で宮島口へ。
いや、今回は単に松大汽船の方に小学生の集団が乗り込んでて、五月蝿くて仕方なかったので――と思ったら、JRの方には、ヤヴァい児童ばかりを、複数名の先生が引率して乗せて来た……! うぜぇぇぇェェガキ!!!!! って云うか、真剣マジああ云うガキの親って、どんな教育してんだコラ!!! うちの店舗も子ども率高いので苛ッとさせられるガキんちょは多いのですが、ホントマジ、親の顔が見てェわ。まァ、大概親の方も(以下略)なんですけどね、ええ、遺伝なんでしょうともさ。っつーかホントマジで、てめェのガキから目ェ離すなよ! っつーか私物と商品を同じに扱うな!!! って、こういう愚痴なら死ぬほど出ますぜ、ホントに。今の職場に移ってから、より子どもが嫌いになりましたね。


まァともかくも、そのうぜェガキどもが椅子の背をガツガツ蹴ってたりするのに耐えながら、宮島口着。
で、JR宮島口駅について、売店で「にしき堂の……」と訊いたらば、何と桟橋の売店だと云う――うぉぉぉォ。
時間がないので急いで行くも、間違えて松大汽船の方に行き、「あっちですよ」とか云われてJRの方へ。
しかも、にしき堂はもみじまんじゅうはあるが、杓子せんべいはないと云う――じゃあ、これしかないなら藤い屋のでいいや、ここのもみじまんじゅうも美味しかったし。
とか云いながらとんぼ返りして駅へ。荷物番の沖田番と合流し、広島駅へ。
とか云って、駅に着いたら、にしき堂の生もみじ、死ぬほど積んであるじゃん!
……えーと、どうやらにしき堂ってのは、広島市内に工場のあるお店で、だからこそ宮島内では売ってないわけですね。ちなみに、同じ売店には藤い屋のもみじも売ってました。どうやら、宮島内では藤い屋がシェアは一番っぽい。
お土産の足りない分を揃えたり、ちょこっとお茶(っつーかブラッドオレンジジュース)を飲んだりしてるうちに時間だ!
帰りもD、E席だったので、福山城! とか思ってたのですが……思ってたより疲れていたっぽく、東広島を通過したあたりで撃沈。はっと気がついたら安城(愛知県)でした……はは。
でもって、品川で下車、そのまま(今回は電車の運転見合わせや遅延もなく)帰宅。
が、六日からの暴飲暴食(……)が祟って、夕飯は食えませんでした――今も胃が重いって……


あ、書き忘れてましたが、自分土産には、沖田番ともども、宮島張子の狐面(顔の柄がちょっと変わってる)の小さいのと、醤油屋のもろみ(沖田番は牡蠣、私は柚子)をGet。もろみは酒の肴にいいカンジです♥
狐面……でかいのがあったらよかったのになァ。まァ、小さいのは安かったからいいけども。
まァまァ、満喫致しましたよ〜。
っつーか、上司は夜間の写真にアヤしげなものが写りまくりで、結局全部アウトだったそうですが、今回は沖田番ですらも綺麗に撮れてたなァ。
っつーか、ぶっちゃけ平家とか関係なく、すっげ観光モードで愉しんじゃいましたね……ま、まァ、佐殿も奥州征伐の戦勝祈願を(代理派遣してだけど)してるし、平家だけってわけでもないんですけどね。オクラ、じゃなくて元就も関係なかったなー……


† † † † †


そうそう、今都営地下鉄で、龍馬と幕末の何たら的リーフレットを配ってますね。何か、もう結構数ヤバいらしいのですが――私は、職場でふたりの同僚から1冊ずつ戴きました♥ ので、使用用と保存用と云う、聞くだにオタなカンジの使い方で行きたいと思っております(山南役も持ってきてくれたんだけど、流石に3部はいらないと云ったら、それは自分の分にすると云ってました)。
とりあえず、勝さんと、レアな一翁さん(!)のスタンプだけは押しておきたいので、今月中に、何とか……一翁さんは、飯田橋大江戸線(の駅にスタンプが設置してあるのです)に乗り換えれば、新宿に出がてら押していけるけど、勝さん……反対方面なんだよなァ……
あとは桂さん(六本木)を押しに行くかどうか……どどんと松陰先生、弥太郎とかっちゃんは、正直どうでもいいしなー。公方様(=十四代)は勝さんの隣りの駅だからアレとしても、って、かっちゃんも一翁さんの隣りですが――嫌いだから、ねェ?


さてさて、この項終了。
次は源平ですが。
えー、カテゴリに、“夢跡花伝”を追加――いえ、結局、今書いてる四郎たんの話が、4回分割になりそうなので……(汗) その上、三部作的なカンジになりそうなので、もういいや、と(汗)、ははははは……
とりあえずは源平で。その次は――四郎たんかもなー……